CDレビュー | 頼まれもしないのにレビュー

新譜ラッシュですね。6枚ほど、今週ずーっと家で聴いてます。
せっかくなんで聴いたやつのレビューなど。


“影響を受けて来たということを素直に出せばいいってことに気がついたんですよね、な2枚”

・くるり『NIKKI』
ビートルズ、The WHOなど60'sのブリティッシュロックな色合いが強い。
ここ最近のシングルがどれも良い出来だったのでアルバムにはかなり期待していたのだけど、
曲単体で考えて作ったというわりにはトータルでまとまってる印象を強く受ける。

全くそれと同じ感想を持ったのが

・スネオヘアー『カナシミ』
プロデューサー3人を迎えての4枚目。
正直、前作の『フォーク』があまり好きじゃなかったんだけど、今作はいろんなものが吹っ切れた感。
え、ネオアコ?フリッパーズ?な直球ソングまで飛び出しますがそれも御愛嬌。
UNOバンドへのプロデュース活動あり、自身のアルバムのプロデュースを逆に他者に依頼したりと
「宅録青年(「青年」と呼ぶにはちょっとあれか?)、外に出る!」な1年だったのではないかと思うが
そういった多くの人との交流がいい具合に出ているアルバムではないかと。
売れて行くと同時に何かを無くすケース、よくあるんだけど、スネさまの今作の場合、1stのヒネクレポップな感じが強く残っててほっとした。


“何度もいうよ、ステキスギ。”

・RAM RIDER『PORTABLE DISCO』
すげーいい!なんだこの感じ、久々にキタッ!
理由とかじゃなくてすごく好き。
ピコ系音楽、チープすぎても作り込み過ぎてもダメなんですよ。そこの駆け引きが非常に難しい。
そこをうまくやったのが今作かなって気がしました。
そして、あれ、参加ミュージシャンに知ってる名前がいろいろ。


“テクノ黄金期(と呼ぶには切なすぎるけど)、回帰の予感。”

・TAKKYU ISHINO『A Pack To The Future』
よくファッション業界で10年周期説とかあるんだけど、音楽業界にも似たようなのが諸説あって。
ソニーテクノキャンペーン(TECHNOMAN!!)やったのがもう10年前!早すぎ!
レインボーもあってナチュラルハイもまだテクノイベントで、エレキングもあって、
MXにはソニーテクノTVがあって。私がそれにちょっとだけお邪魔して。
これから!ってシーンで、決してユーザーは多くなかったジャンルだけど
作り上げてくパワーがものすごく感じられたあの頃。

その頃聴いた音に聞こえたのです。なんかわくわくして。

今年のエレグラの出演者の並びなんかも、2000年あたりを思い出してドキドキしたけど
そう、20世紀までが一番楽しかったなー。
そんなふうに思っている人々、そろそろ、また、でかい波、来んじゃない?
何となく、そんな予感をさせてくれる盤。


そのほか、COLDCUT、Jazztronikなどあるのですが、また後日。。

(kikka303) 2005年12月12日 00:46 | カテゴリ: CDレビュー
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